当館について

当館について

芸術文化の創造・情報の拠点

 新見美術館は、1983(昭和58)年に新見市出身で京都在住の横内正弘氏(現在故人)が個人人コレクションを新見市に寄贈したいとの申し出があったことが設立の発端でした。これをきっかけに、新見郷土美術館建設についての懇談会が設立され、長い間討議、検討してきました。「新見市にも文化の拠点を」という市民からの強い要望があったことも後押しとなり、平成元年に起工式、平成2年11月1日ようやく開館の運びとなったのです。横内氏から寄贈の申し出から7年後のことでした。

 現在では、1300点余りの作品を収蔵しており、その中心となる鉄斎作品77点は高い評価を受けております。その他、横山大観、竹内栖鳳などの近代日本画から平山郁夫、田渕俊夫、平松礼二、宮廻正明、小田野尚之らの現代日本画家、郷土ゆかりの画家や工芸家の作品などを収蔵しており、一年を通じてさまざまな展覧会を開催しています。

田渕俊夫「刻」
平松礼二「モネの池・緑の詩」
上村松園「雪の富士」
小野田尚之「暮れゆく」

新見美術館の役割

 新見美術館は、郷土の美術館として、その地域の歴史や文化を紹介し、地元の芸術家や作品を展示する場として重要な役割を果たしてまいります。

展示

その地域の歴史的な重要性や文化的遺産を保存し、後世に伝える役割を果たします。展示物や資料を通じて、地域の人々や訪問者にその歴史や文化について学ぶ機会を提供します。

教育

地域の歴史や文化に関する教育プログラムやワークショップを提供し、学校や地域のコミュニティに向けて情報を提供します。これにより、地元の人々が自分たちの文化を理解尊重でき、子どもから大人まで幅広い年齢層の人々が芸術に触れる機会を得られます。

支援

地元の芸術家や文化団体に支援を提供し、新しい才能の発見や地域の芸術活動の促進をサポートします。

コミュニティ

イベントや講演、ワークショップなどを通じて地域の人々をつなげ、地域社会の一員としてのアイデンティティや結束を高め、地域全体の文化的な豊かさを促進します。

経済

展示を通じて観光客を引きつけ、地域経済に貢献していきます。美術館周辺の商店やレストランなどの観光関連産業の発展にも寄与します。